ETHを脅かす存在?イーサリアムの競合を徹底解説

2023年7月16日 8 分で読めます

イーサリアムキラーとは?

「イーサリアムキラー」とは、イーサリアムに直接競合するブロックチェーンの総称です。イーサリアムキラーは、イーサリアムが持つ多くの機能を備えながらも異なる技術を採用し、その弱点を改善すると主張しています。多くのイーサリアムキラーは、より高速なトランザクション処理と低コストのガス代を実現しており、特に2021年後半に需要が急増した際、イーサリアムが処理能力の面で課題を抱えたことが注目されました。

これらの競合ブロックチェーンはいずれもスマートコントラクト技術を採用しています。スマートコントラクトとは、特定の条件が満たされると、あらかじめ定められた処理を自動的に実行するプログラムです。スマートコントラクトはコード上で実行されるため、DeFi(分散型金融)において、第三者を信頼する必要のない取引を可能にします。

イーサリアムキラーも、Web3開発者が、それぞれのブロックチェーン上でdAppを構築できるよう支援しています。分散型取引所(DEX)のようなDeFi dAppに加え、NFTマーケットやPlay-to-Earn(プレイして稼げる)ゲームなど、さまざまなWeb3プロジェクトがこれらの競合チェーン上で展開されています。

イーサリアムの競合例

イーサリアムは、多くの開発者にスマートコントラクト対応の競合ブロックチェーンを生み出すきっかけを与えました。しかし、実際に暗号資産市場でイーサリアムの地位に迫るイーサリアムキラーはごくわずかです。時価総額上位のイーサリアムキラーには、Solana、Cardano、Polkadot、Avalanche、Algorandなどがあります。これらのプロジェクトはいずれも、より低いガス代と高い処理速度を特徴としており、イーサリアムより多くのトランザクションを毎秒処理できます。一方で、セキュリティや分散性の面ではイーサリアムの方が優れている側面もあります。さらに、イーサリアムと他のブロックチェーンをつなぐ相互運用性技術も登場しており、エコシステム全体としてイーサリアムをさらに強化しています。

イーサリアム vs. 競合:イーサリアムは優位を保てるのか?

イーサリアムキラーと呼ばれるプロジェクトが次々と登場しているものの、多くの暗号資産アナリストは、イーサリアムが近い将来に消滅するとは考えていません。世界初のスマートコントラクト対応ブロックチェーンとして、イーサリアムは依然として競合に対して大きなリードを保っています。Web3上の暗号資産の多くはいまだにイーサリアムのプロトコル上に構築されており、開発者やバリデーターの数も群を抜いています。

執筆時点で、イーサリアム上のDeFiプロトコルには315億ドルがロックされており、これは全DeFiアプリケーションのTVL(総ロック額)の50%以上を占めています。

イーサリアムは強力なコミュニティを持っていますが、スケーラビリティの課題はいまだ大きな壁です。多くの代替チェーンは、より安価な手数料と高速なトランザクションを実現することで、ユーザーや開発者の関心を集めています。イーサリアムはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)へアップグレードを完了しましたが、依然として、速度やコストの面で他のチェーンに劣る部分があります。

さらに、Polkadotのような新たなチェーンがブロックチェーン間の相互運用性を実現しつつある今、イーサリアムがその競争優位を維持できるかは不透明な状況です。Web3の未来は相互運用性にあると考える暗号資産愛好者も多く、こうした流れが進めば、競合チェーンがTVLにおけるシェアを拡大する可能性もあります。

最終的に、イーサリアムがスマートコントラクト・ブロックチェーンの王座を維持できるかどうかは、今後のアップグレードの成果に大きく左右されるでしょう。

イーサリアムのレイヤー2スケーリングソリューション

イーサリアムのPoS移行後のアップグレードに加え、すでに取引をより安価かつ高速にする多くのレイヤー2(Layer 2)ブロックチェーンが登場しています。イーサリアムキラーと異なり、これらのレイヤー2ブロックチェーンはイーサリアムの上に構築されており、メインチェーンの使いやすさを高めることを目的としています。代表的なプロジェクトには、Polygon、Arbitrum、Optimism などがあります。

これらのレイヤー2スケーリングソリューションが成長することで、仮にイーサリアムキラーが市場シェアを拡大したとしても、イーサリアム自体の競争力が維持される可能性があります。

まとめ

イーサリアムの競合が増加しているのは間違いありませんが、イーサリアムは依然として主要なスマートコントラクトプラットフォームとして君臨しています。イーサリアムキラーはより速いトランザクション速度や低い手数料を実現していますが、それぞれ独自の強みや弱点を持っています。また、イーサリアムがPoS移行後のアップグレードを進めることで、競合の持つ価値提案の一部を打ち消す可能性もあります。

競合が市場に参入することでイーサリアムが市場シェアを失う可能性はありますが、スマートコントラクト分野では依然として大きなリードを保っています。さらに、レイヤー2スケーリングソリューションの成長により、ユーザーは高額な手数料を支払うことなくイーサリアムを利用できるようになっています。

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