Worldのプライバシー設計

Worldが確認するのは「あなたが人間である」事実だけ。「あなたが誰であるか」を知る必要はありません。

個人データは 自分で管理

暗号化されたデータをスマートフォン内で安全に保管

パーソナルカストディ(データの自己保管)」とは、World IDをOrbで認証する際に生成される情報(写真、メタデータ、派生データ、虹彩コードの断片を含む)を、あなたのスマートフォン内で保持する仕組みです。あなたが共有することを選ばない限り、これらのデータを持っているのはあなただけです。 このパーソナルカストディにより、高いセキュリティが求められるアプリやサービスで、「顔認証(Face Auth)」を利用することもできます。 顔認証では、スマートフォンのカメラを使って、World IDを取得した本人であることを確認します。すべての処理は端末内で行われ、個人データが外部に送信されることはありません。 また、スマートフォンが不正アクセスを受けた場合でもデータが安全に保たれるよう、パーソナルカストディ全体が設計されています。

Orbのプライバシー

Orbは、あなたの名前などの個人情報を保存することなく、あなたが唯一無二の人間であることを正確に確認できます。

Orbは、あなたが唯一無二の人間であり、これまでに登録を行っていないことを確認します。 人の虹彩パターンは一人ひとり異なるため、Orbはあなたの虹彩を撮影・処理して「虹彩コード」を生成し、この確認を行います。

このコードが生成されると、プロトコルはあなたが以前にWorld IDを認証していないことを確認できます。 このコードは、あなたに関する情報を一切含まない単なる長い数列(文字列)であり、示すのは「あなたが唯一無二の人間である」という事実だけです。

さらに、虹彩コードはネットワーク上に保存されることはありません。 その代わりに、高度な匿名化技術(匿名化マルチパーティ計算)によって処理され、個人データが一切保存されないように設計されています。

World App のプライバシー

World Appには、あなた自身で管理するセルフカストディ型ウォレットが搭載されています。 これは物理的な財布のように機能し、完全にあなたの管理下にあるため、他人が資産を動かしたり、あなたの代わりに取引を行ったりすることはできません。

World IDのプライバシー

個人情報を提供することなく、唯一無二の実在する人間であることを証明

World IDは設計段階からプライバシーを重視しており、あなたの情報を自分で安全に管理できます。World IDを認証した後は、身元を明かすことなく、あなたが本物で唯一無二の人間であることを証明できます。

これは、暗号技術であるゼロ知識証明(ZKP)によって実現されています。 ZKPは、あなたのWorld IDが本物であること、そしてこれまでそのアクションを実行していないことを、あなたが誰であるかを明かすことなく証明できます。

World IDにより、私たちはインターネット上のアイデンティティのあり方を再定義します。あなたが誰であるかは重要ではなく、唯一無二の人間であること(Proof of Human)が重要です。この考え方は、人工知能の発展や人間のように振る舞う高度なボットの登場により、今後ますます重要になっていくでしょう。