
虹彩コードとは何ですか?
虹彩コードは、個人ごとに異なる虹彩の模様をコンパクトに数値化したものです。ビット列には虹彩の微細な特徴が符号化されており、くぼみや溝、色素の模様といった特徴が反映されています。
虹彩画像が情報量の多い生の視覚データであるのに対し、虹彩コードは余分な情報を取り除いて数値化したコンパクトなデータです。虹彩を代替するデジタル表現として機能します。
虹彩コードはどのように生成されますか?
虹彩コードは、専用カメラで虹彩の高解像度画像を撮影する工程を経て生成されます。撮影した画像を処理して関連する特徴を抽出し、アルゴリズムによって数値コードに変換されます。
World IDの認証には、Worldcoinが開発したOrbと呼ばれる独自の生体認証デバイスが使われ、虹彩コードが安全に生成されます。詳しくは「Orb のハードウェアや望遠レンズについて」をご覧ください。
虹彩コードは、虹彩の模様にわずかな違いがあっても大きく異なるコードが生成されるように設計されており、唯一性を確保するのに役立ちます。特に重要なのは、虹彩は直系の家族や一卵性双生児であってもまったく異なって見えるという点です。
虹彩コードは、虹彩画像と同じものですか?
虹彩コードは虹彩画像と同じではありません。虹彩画像は虹彩をそのまま捉えた生の画像データであり、虹彩コードはそこから導き出された数値化データです。
虹彩コードは虹彩画像に比べてサイズが小さく、含まれるデータ量も大幅に少ないため、プライバシー保護に優れ、1:Nの生体認証でも効率的に利用できます。
虹彩コードはどのようにプライバシーを保護しますか?
虹彩コードは、さまざまな方法でプライバシーを保護します。前述のとおり、虹彩コードは虹彩画像に比べてデータ量が大幅に少ないため、そこから元の虹彩画像を復元することは極めて困難です。
虹彩コードを利用することで、虹彩画像を完全に削除することも可能です。World IDの認証プロセスでも同様で、Orbは虹彩コードを生成した後、すべての虹彩画像を自動的に速やかに削除します。
虹彩コードは、プライバシーを守りながら、生体情報を用いて個人の唯一性を安全に認証することを可能にします。
World IDの虹彩コードはどこに保存されていますか?
World IDの認証に使用される虹彩コードは、AWSサーバー上に保存されており、保存時には暗号化されています。プライバシー保護のため、World IDを利用して行われた操作が個人の虹彩コードと結び付けられることはありません。
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