
World ID for ZoomがZoomマーケットプレイスで利用可能になりました。Bain Capital、OpenExchange、Outtake、Pantera Capital、VanEck Fundsは、本技術を活用する初期デザインパートナーです。
ビジネスはオンラインミーティングを通じて進められています。企業はZoom上で、契約の締結、取締役会での投票、資金移動の承認など、重要な意思決定を行っています。こうした場面では、画面の向こうにいる相手が実在する人物であることが重要です。
合成映像や音声が本物と見分けにくくなる中、ライブ映像に映る相手が本人とは限りません。そもそも人間であるかさえ、映像だけでは判断できなくなっています。2025年にGartnerが実施した調査では、サイバーセキュリティ責任者の62%が、前年に自社がディープフェイク攻撃を受けたと回答しました。
World ID for Zoomは、ビデオコミュニケーションの信頼性をさらに高めるために開発されました。今年初めにプレビュー公開され、現在は世界中のZoom法人顧客がZoomマーケットプレイスから利用できます。この連携により、ビデオミーティングの参加者は、相手が実在する人間であることを確認できます。
World ID for Zoomの仕組み
AWS上で動作するWorld ID for Zoomでは、3つのステップで、ミーティングの参加者が実在する人間であることを確認できます。
始めるには
ステップ1

人間証明を取得
人間証明は、Orbを利用して取得できます。職場に設置されたOrbのほか、ご希望の場所で認証を受けられるOrb出張認証や、各地で増えている認証場所も利用できます。
ステップ2

人間証明を提示
人間証明を取得してWorld IDアプリに保存すると、World IDをZoomアカウントと連携できます。ミーティング中に認証を求められたら、スマートフォンに届く通知をタップし、アプリでセルフィーを撮影します。
ステップ3

アダム・パーク
ヒューマンバッジを表示
手続きが完了すると、Zoomのビデオタイルにヒューマンバッジが表示され、ミーティングに参加している全員が確認できるようになります。
組織やホストはWorld ID for Zoomの設定をカスタマイズし、参加者が再認証を行うまでヒューマンバッジを有効にしておく期間を設定できます。今後は、参加者がミーティングに参加する前に人間証明を提示する、World ID for Zoomの「待機室」機能をホストが有効にできるようになります。また、ミーティング中に参加者へ人間証明の提示を求めることもできます。
World ID for Zoomとディープフェイク検出の違い
ディープフェイク検出では通常、映像の各フレームを解析し、ディープフェイクかどうかを判定します。しかし、検出技術と生成技術の間で、いたちごっこが続く可能性があります。その中で、たった1つでもディープフェイクが検出をすり抜ければ、甚大な被害につながりかねません。
World ID for Zoomは、異なるアプローチを採用しています。3種類の画像を照合し、暗号技術を用いた人間証明によって安全な接続を確立します。
- Orb画像:人間証明の取得時に暗号技術によって署名される画像です。この画像は信頼できる基準となり、ディープフェイク化したり改変したりすることはできません。
- セルフィー:参加者自身のスマートフォンを使い、World IDアプリのライブネスチェックの一環として撮影されます。
- ビデオフレーム:Zoomミーティング中にほかの参加者に表示される、実際の映像から取得したフレームです。


ヒューマンバッジを表示するには、3つの画像がすべて一致する必要があります。これにより、ハードウェアに裏付けられた信頼の基盤が確立され、ミーティングに参加している人物が参加予定者本人であることを、ほかの参加者が確認できます。この連携はZoomのRealtime Media Streamsを基盤としており、解析対象は映像のみで、音声や文字起こしは解析されません。
重要なビデオミーティングをより安全に
World ID for Zoomは、組織内外の重要なビデオミーティングをディープフェイクから保護します。銀行・金融サービス、テクノロジー、プロフェッショナルサービス、医療・ライフサイエンス、政府・公共部門、学術・研究など、特に高い信頼性が求められる業界に適しています。
World ID for Zoomをより広く提供するため、Tools for HumanityはZoom ISV Exchange Programに参加し、Zoomの法人顧客がWorld ID for Zoomを利用できるようにしています。この提携により、Zoomの顧客は、利用者が人間証明を取得するためのハードウェアであるOrbをオフィスに設置できます。
企業・団体はWorld ID for Zoomのデモを申し込むことができます。
個人の方は、World IDアプリをダウンロードしてOrbを探すことで、人間証明を取得し、実在する人間のネットワークに参加できます。



