2026年4月17日 0 分で読めます

新しいWorld ID:「人間であることの証明」を支える仕組み

World ID 4.0の紹介

World IDは、インターネットやデジタル体験における新たなレイヤーを支える存在として、企業向け・一般ユーザー向けを問わず、さまざまなアプリ、プラットフォーム、サービスへ広がっています。

本日、Worldはこれまでで最も大きなWorld IDプロトコルのアップグレードを発表しました。新しいWorld IDは、「人間であることの証明」を支える仕組みとして、コンシューマープラットフォーム、企業向けアプリケーション、AIエージェントにまたがる新たなユースケースを可能にします。

今回のアップグレードにあわせて、新規リリース予定のWorld IDアプリも紹介します。これは、インターネット上で、「人間であることの証明」を簡単に使えるようにするための専用アプリです。

なぜ今なのか

新しいWorld ID:「人間であることの証明」を支える仕組み

実在する人のネットワークは、急速に広がってきました。World Networkの参加者は160の国と地域に広がっており、これまでに約1,800万人がOrbで認証を受けています。これにより、本人が誰であるかを明かさなくても、オンライン上で自分がAIではなく一人の人間であることを証明できます。

こうした広がりに伴って、求められる水準も変わってきました。

企業には、本番環境で使える堅牢な「人間であることの証明」が求められます。つまり、不正や侵害に強く、アクセスを失った場合にも復旧でき、既存のセキュリティシステムとも連携できることが必要です。一方で一般ユーザーは、わかりやすく使えて、プライバシーが守られている仕組みを求めています。

新しいWorld IDは、こうした要件に応えるために生まれました。

今回のアップグレードでは、プライバシー、セキュリティ、セルフカストディをさらに強化しながらも、World IDを使う人にとっては、これまでどおり自然でスムーズに使える新しいアーキテクチャが導入されます。その基盤にあるのは、匿名性、分散性、そして誰もが使いやすいことです。こうした考え方を保ちながら、World IDを持つ人は、認証情報を管理し、複数のアプリを横断して利用できるようになります。

これを支えているのが、一回限りの利用となるヌリファイアなどの設計です。これにより、個々のやり取りが結び付けられたり、関連付けられたりしにくくなっています。あわせて、個人情報が外部に共有されたり保存されたりしない仕組みも取り入れられています。

技術的なアーキテクチャについての詳細は、新しいWorld IDに関する技術ブログをご覧ください。

AIエージェント向けWorld ID

AIエージェントの領域でも、新しいWorld IDは、人を代理して動くAIを支える基盤になります。AIエージェントが実在する人の代わりに行動する場面が増えるなかで、それぞれのAIエージェントの背後に、実在する人間がいることを示せる仕組みの重要性は、ますます高まっています。World IDは、AgentKitと組み合わせることで、これを大規模に支える基盤となります。

企業向けWorld ID

新しいWorld IDは、企業の大規模な運用にも対応できる水準に達しています。

マルチキー対応、鍵のローテーション、復旧機能、セッション管理などによって、大規模で信頼性と安全性の高い基盤を求める組織のニーズにも応えられるようになりました。さらにWorld IDは、「同一人物であることの確認」という新たな考え方を持ち込んでいます。

従来のセキュリティシステムでは、デバイスやアカウントの認証はできても「人間であること」の認証はできません。もし誰かがあなたのデバイスや認証情報、ハードウェアキーを手に入れた場合、あなたになりすますことができます。

World IDは、「同一人物であること」を高い確度で確認できます。プライバシーを損なうことなく、AIではなく同じ実在する一人の人間が関与していることを確認できます。

これにより、新たな信頼基盤が生まれます。たとえば、ビデオ通話をディープフェイクから守り、やり取りの信頼性を高め、ガバナンスへの参加を実在する人に限ることが可能になります。IDKitのようなツールを活用することで、こうした仕組みを本番環境に組み込むための基盤も提供されます。

一般ユーザー向けWorld ID

一般ユーザーにとって「人間であることの証明」は、さまざまな場面で使えるものになっていきます。World IDアプリと複数の認証手段への対応により、自分が実在する人であることを示すことは、スマートフォンのロックを解除したり、SNSアカウントでログインしたりするのと同じように自然なものになっていきます。マッチングアプリにログインするときも、ゲーム大会に参加するときも、コンサートのチケットを購入するときも、認証済みのWorld IDがその体験を支える信頼の土台になります。

World IDアプリの紹介

新しいWorld IDアプリの紹介

今回のアップグレードでは、World ID SDKがオープンソース化され、さまざまなアプリでWorld IDの認証基盤を利用できるようになります。その一例として、WorldはWorld IDアプリを公開します。これは、インターネットやデジタルサービス全体で「人間であることの証明」を管理し、活用するための専用アプリです。まずはパブリックベータ版として提供されます。

World IDアプリは、ご自身のデバイス上で「人間であることの証明」を管理するためのアプリです。このアプリでは、さまざまなプラットフォームやサービスで認証を行えるほか、認証に使うアプリの管理、認証情報の保存、World IDの利用設定も行えます。今後、プロトコルの分散化がさらに進めば、他の開発者や組織も独自の認証基盤を構築できるようになります。プロトコルはオープンであり、どの基盤を使うかはあなた自身が選べます。

World IDへの貢献

実在する人間のネットワークは、いまや約1,800万人の認証済みユーザーへと広がっています。新しいWorld IDによって、このプロトコルは次の大きな成長段階にも対応できるようになりました。それに伴って、パートナーやプラットフォーム、新たなユースケースもさらに広がっていきます。プロトコルを構成する各コンポーネントは、オープンソースとして公開され、柔軟に利用できるライセンスのもとで提供されます。開発者や研究者、そしてプロダクトを形にしていく皆さまには、提案されている仕様をご確認いただき、実際にプロトコルを試したうえで、フィードバックを頂ければ嬉しいです。

「人間であることの証明」は、インターネットの基盤になろうとしています。新しいWorld IDは、それを実現するための一歩です。World IDの導入に関心のある企業やアプリケーション開発者の方は、まずdocs.world.orgのドキュメントをご覧ください。

World IDに関するよくある質問

World IDに登録するにはどうすればいいですか?

World IDは、World Appをはじめとする、World IDに対応したデジタルウォレットで作成できます。World Appは、World Networkのために初めて作られたウォレットで、プロジェクト貢献者であるTools for Humanity(TFH)が開発しています。World IDの認証を完了し、「人間であることの証明」を受け取るには、Orbの設置場所に来場し、AIではなく一人の人間であることを認証する必要があります。

World Appに登録したあとの流れ:

  1. Orbが、目と顔の写真を撮影します。
  2. Orbはこれらの写真から一意のコードを作成し、写真とコードをあなたのデバイス(パーソナル・カストディ・パッケージ)に送信した後、写真を完全に削除します。
  3. あなたのデバイスは、コードを分割した断片をAMPCノードに送信し、あなたがAIではなく一人の人間であり、初めて認証を受ける本人であることを確認します。
  4. World IDが認証されます。

OrbによるWorld IDの認証方法に関する詳細は、こちらをご確認ください。

匿名化マルチパーティ計算(AMPC)に関する詳細は、こちらをご確認ください。

World ID認証後のデータとOrbに関する詳細は、こちらをご確認ください。

パーソナルカストディに関する詳細は、こちらをご確認ください。

Worldでのプライバシーに関する詳細は、こちらをご確認ください。

World IDは誰が利用できますか?

World IDは、オープンソースかつ誰でも参加可能なプロトコルです。開発者向けドキュメントはすべて公開されており、誰でも自由に確認できます。

World IDの利用は、個人データや生体データと紐づいていますか?

World IDは匿名で利用できます。氏名、メールアドレス、電話番号、SNSアカウントなどの個人情報を提供しなくても、誰でも利用できます。

World IDは、Orbで認証を受ける前に、World App上でユーザーのデバイス内に生成されます。OrbはWorld IDを認証するため、また必要な場合にはWorld IDを復元するために写真を撮影しますが、World IDの利用時に、それらに関連するデータが第三者に共有されることはありません。

詳細情報

World IDの詳細は、World IDページ開発者向けドキュメントおよびWorld ホワイトペーパーをご確認ください。

World IDの認証やWorld Network参加方法の詳細な手順は、こちらでご覧いただけます。

実在する人間のネットワークに参加しましょう。

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